同じ業種の中小企業が集まって資金を出し合う企業年金「厚生年金基金」

資金に余裕のない中小企業は同じ業種が集まって資金を出し合い、年金基金を作り、企業年金を運営している

わたしたの老後の生活を支える年金には国民年金、厚生年金、共済年金と3種類ありますが、企業が独自に設ける「企業年金」というものもあります。

国民年金、厚生年金、企業年金の3段階

この3階建ての年金制度に老後の生活を支えてもらおうと考える企業年金の加入者は1700万人に上っています。

資金に余裕のある大企業は独自に企業年金を運営しています。

しかし、資金に余裕のない中小企業の場合、同じ業種が集まって資金を出し合い、年金基金を作り企業年金を運営しています。

同じ業種が集まって年金基金を作る

この中小企業の企業年金は、加入している企業からの積立金だけでなく、国が運営する厚生年金からの資金の一部も預かっています。

厚生年金からの資金の一部も預かって運用

企業年金の規模を大きくすることで、より高い収益が期待できるからです。

こうした企業年金は正式には「厚生年金基金」と呼ばれていますが、その数は全国に600ほどあります。

多くの「厚生年金基金」が加入者に5.5%という利回りを約束しているのですが、超低金利の今の時代、5.5%という高い利回りを達成するのは極めて難しくなっているのが現実です。

こうした中、巨額の損失を出したAIJ投資顧問は10%前後の利回りを確保できるとうたい、中小企業が加入するいくつもの年金基金などから2000億円にものぼる資金を預かり、運用を行っていたのです。

そして、その資金のほとんどが運用の失敗により消失してしまったので、このたび大きな問題となっています。

AIJ投資顧問が巨額損失を隠していた運用の仕組みに続く

  
  
  
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